事務長の官僚主義に注意

事務長の官僚主義に注意

2015年03月04日(水)3:42 PM

本日の質問

業務改善委員会、QC活動など ボトムアップ活動に取り組んでいますが事務長が現場の声を無視して、改善提案を却下しており、病院組織が沈滞しています。どう対処すればいいでしょうか。

 

 

本日の回答/税理士 吉田正一

● 病院組織が活性化できない原因の1つは事務長の官僚主義にあります。

官僚主義とは 規則や前例により、画一的、形式的な行動をとることを言い、規則、前例により行動することにより責任の所在をあいまいにして、独自の判断で行動して責任を追及されることを避けたい意思が働いていると考えられます。

 


何を提案しても 事務長が 「○○だからできない」と却下するだけ(出来る方法、代替案を考えるのが 事務長の管理者としての仕事なのに)


小集団活動による業務改善提案、外部からのコスト削減や制度設計の提案など提案事項が多く出ても 結局 事務長に却下されることが繰り返されると提案するだけムダになります。


● 事務長の官僚主義的な考えにより
変化を好まない(現状維持を好む)、職員間のコミュニケーションが減る社員の士気(やる気)が低い などの傾向が強くなり職員定着率の低下、患者件数の減少 を通じて キャッシュフローの悪化につながります。

 

● 事務長の官僚主義的な考えを病院経営の現場から取り除くには事務長の引退を促す、事務長の権限を分散する、世代交代を図るなどの方法があります。

 

官僚主義の事務長は 保守的なので引退を促しても引退しないです(病院長批判が増えるだけ)

よって経理部や人事部をつくり権限分散した上で世代交代を図るのが最も有効です。

 

事務長職の問題点は、不正そのものではなく、権限が集中していることにあります。不正を抑制する仕組みより事務長の権限を分散するべきです。


権限が集中している事務長の判断が官僚主義的な傾向にあると病院組織が新たな取り組みをしにくい体質になります。

 

特に高齢の事務長、公務員や金融機関出身の事務長に官僚主義的な傾向が多く見られます。

 



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