在庫管理の徹底

在庫管理の徹底

2015年03月18日(水)2:41 PM

本日の問題

医薬品、医療材料、消耗品、事務用品の在庫管理が徹底されていません。職員にどのように啓蒙すればいいでしょうか。

本日の質問/税理士 吉田正一

 

● 職員に在庫管理を徹底するための3つのポイント
1.在庫=現金であることの周知
2.先入れ先出しの徹底
3.商品台帳記録の徹底

 

● 在庫管理の重要性を伝えるために職員に繰り返し伝えることは在庫=現金であることです。

  医薬品、医療材料、消耗品、事務用品等は現金で購入して医院内に在庫となったものです。


  現金は慎重に扱うのに在庫は医院内に散在しても気にもとめない職員が多いので 在庫の重要性を繰り返し伝える必要 があります。

 現金を流用した職員を処罰すると同様に在庫を流用した職員を処罰する規定づくりも職員に重要性を気づかせる上で有効です。

 

● 医薬品、材料ごとの商品台帳づくりが基本です
  
  現金について現金の入出金ごとに現金帳簿に記録して帳簿残高を毎日求めた上で実地残高と帳簿残高の差異を求めるのと同様に倉庫棚に医薬品、材料ごとの商品台帳を備え置き、入出庫の都度に入庫数量、払出数量を記載して、帳簿残高を求めた上で実地棚卸を行い差異を求めるのが在庫管理の流れです。


  現金の盗難防止のため 損害保険をかけたり、ビデオを設置したり担当者を分散したり、過不足原因を分析するのと同様に医薬品も管理が必要です。

 


● 先入れ先出しの徹底が 在庫管理のポイントです

  院外処方や小口多頻度納品が主流となり、発注から納品までの日数(リードタイム)は特に気を使う必要性は低いですが欠品防止と不良在庫防止のためには 医薬品卸など取引者まかせにせず自院で 安全在庫(最低限必要な在庫)を決めておき、色紙を入れるなど発注時期を誰でも見える工夫は必要です。  

 

● 仕入単価、使用頻度、リードタイムから重点管理により手間を減らす考え方も必要です。

  仕入単価の低い、使用頻度の少ない、リードタイムの短い(発注すればすぐ納品される) 医薬品等は 重要性が低いため
  個数管理でなくダブルビン方式を採用するケースもあります。

  ダブルビン方式とは
  2つのビンの在庫を持ち、一つのビンが空になったら発注するという 要度の低い医薬品等の在庫管理方法



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