クリニックで中継ぎ承継をする際のポイント

クリニックで中継ぎ承継をする際のポイント

2015年01月27日(火)11:01 AM

本日の質問

 

個人医院の院長です。

子供は 医師ですが、大学病院に残ると言っています。私自身 高齢なので 引退を考えており、副院長(親族以外)に 医院を承継せざるえない と考えています。 

何か注意する点はありますか。

 

本日の回答/税理士 吉田正一


副院長(親族以外)へ承継を決める前に子息が医院を承継したくない理由を再確認しては、いかがでしょうか。

 

承継したくない理由の例
・医院の借入を引き継ぎたくない
・医院経営に自信がない
・勤務医の方が給与(手取)が多い
・勤務先に目指している医療がある
・奥さんに反対されている


時間の経過により 子息が承継する可能性がある場合、理事長職を副院長へ中継ぎ承継してから、子息に承継する方法もあります。


副院長へ中継ぎ承継する場合のポイント


・医療法人なりした方が 事業承継は容易
・本院(副院長)+分院(子息)の2院体制をつくる
・医療法人なりと同時に 役員退職金規定を作成する
・金融機関借入がある場合、戸建診療所の場合 要注意 ※


※1 金融機関からの借入がある場合
・中継ぎ理事長でも 法人の借入につて 債務保証しなければならないので、副院長への給与に 法人借入の債務保証分を 上乗せする


※2 戸建診療所の場合 
・戸建診療所は 院長個人所有のまま 医療法人へ賃借する。

 

 

副院長への中継ぎ承継を成功させるには


・理事会メンバーは 副院長中心の体制にする(院長、院長親族を退任させる)
・社員総会メンバーは 院長、院長親族で過半数を抑える。



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