生命保険で退職金を準備するポイント
2015年01月28日(水)2:29 PM
本日の質問
現在、医療法人を契約者として院長自身の退職金準備のために生命保険に加入しております。
節税にもなると聞いて契約しましたが、将来受け取るときの注意点を教えてください。
本日の回答/ 生命保険協会認定FP 友部 守
退職金準備のために生命保険を活用することはよくありますが、その生命保険を解約する時期はとても重要です。
やってはいけないケースは以下の2つです。
1、解約返戻率がピークなので解約する。
2、実質的に退職していないのに解約して役員退職金を支払う。
本日のポイント
1番の解約返戻率がピークなので解約するケースは、実はよくみかけます。
契約時には役員退職金を前提にしていたが、現時点では退職できない状況です。
こうなると、毎年の保険料を経費として節税してきても、受取る解約返戻金という収益に対して、経費となる退職金があてられないと、課税されることになります。
結果、加入した生命保険は単なる課税の繰延べをしただけ、となってしまうのです。
もちろん、赤字になった期に解約すれば赤字の補てんをしてくれるので、全額が収益になることに大きな意味が出る場合もあります。
生命保険で退職金準備を検討されるときは、ご自身のライフプラン全体を考えることと、解約返戻金のピークが長い商品を検討されることをお勧めします。
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