高齢事務長の引退を促す

高齢事務長の引退を促す

2015年02月17日(火)1:43 PM

本日の質問

病院組織の世代交代を進めたいと思います。

最初に 事務長の若返りから着手したいのですが、高齢事務長の引退を促す方法はありますか。

本日の回答/税理士 吉田正一


● 医療職の方が思っている以上に事務長の仕事は幅広いです。
管理部(医事課)に集中させた業務を人事部、経理部、経営企画部、総務部などに専門分化した組織形態に変え後継事務長の負担を分散するべきです。

 


● 高齢事務長の引退の促し方
(1)定年制度、役員定年制、早期退職制度など引退支援策をつくる
(2)病院長の承継(世代交代)を積極的に進める
(3)IT化、法令遵守体制、業績評価制度など時代の変化に対応する

 


● 高齢事務長の引退時期
最も望ましいのは病院長の引退時期です(病院長の右腕の処遇は病院長が決めるべきなので)時代の変化への対応、世代交代を積極的に進めることも高齢事務長の引退を促すことに有効です。

 


<定年制度を整備する>
理事、監事、顧問など 幹部の世代交代を進めながら定年制度、役員定年制度、早期退職制度を作ることにより 高齢事務長の引退の外堀が埋まります
 
後継院長がいる場合後継院長と同世代の理事、監事、顧問へ変更すべきです


<新体制で進める 時代の変化に対応する施策>
・定款に沿って、社員総会、理事会を運営
・古い社内ルール(定款、就業規則など)を 全面見直し
・インターネットによる連絡、ウェブ会議
・会計ソフト、給与ソフトなどの運用
・労働時間の適正管理
・予算管理、会計基準づくり
・外部委託者、関係会社との契約内容、仕様書、支払条件の適正化


<事務長の業績を評価する仕組みをつくる>
評価する側だった事務長を 評価する基準、評価する者(監事、顧問等)を設けることも有効です。



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