自社で試算表を作成するメリット

自社で試算表を作成するメリット

2015年02月06日(金)3:25 PM

本日の質問


税理士から試算表が半年に1度 送られてきますが、特に使っていません。
試算表を見なくても患者件数と職員定着率は安定しているので問題ありません。


会計ソフトを導入して自社で試算表を作成するメリットはありますか。

本日の回答/税理士 吉田正一

 

医療行政、競合、自院(患者件数、職員数、サービスの質)など環境が変わらず、戦略変更を迫られなければ 試算表を自社で作成するメリットは少ないと思います。


● 経営資源とは ヒト、モノ(材料、設備など)、カネ、情報の4つを言い、試算表のデータは4つの経営資源の中で情報に該当します。


環境が変化したことにより ヒト、モノ、カネが どのように動いているか示した情報が試算表です。

 

環境(医療行政、競合、自院等)が変化しなければ 試算表を見る必要性、試算表を自院主導で作成する必要性は少ないです。

 

● 試算表、決算書など財務情報の意味は
1.自院内部で 環境変化に対応する手段として用いる(管理会計といいます)
2.外部に 財務安全性を公表する手段として用いる(財務会計といいます)にあります


会計ソフトを導入するメリットは
第一段階で外部に財務安全性を公表する手段として財務会計を整備することにあり自院の財務会計の精度が向上したら第二段階で予算管理、事業計画などの管理会計にステップアップできることにあります。


第二段階で 管理会計にステップアップする例
・予算を立てて 管理することにより 異常値発生を抑制する
・売上の増減により 費用をコントロールする
・多角化、拡大化、設備投資などに際して 自社で事業計画を立て 自社で
 経営判断する※


※税理士主導の試算表体制の中で予算管理、経営判断資料作成までサポートするには数万円の顧問料では少ないので、自社主導の試算表体制が必要です。

● 一人医療法人など 環境変化がない医療機関の場合
税理士まかせの試算表作成でも 外部に財務安全性を公表するための効果はあるので自社で試算表を作成するメリットは少ないです。



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