勤務医時代の生命保険

勤務医時代の生命保険

2015年01月27日(火)10:47 AM

本日の質問

勤務医と開業医では加入する保険や加入目的も違うと思います。

まず、勤務医時代に考えておくべきリスクやその対策について教えてください。

 

本日の回答 / 生命保険協会認定FP 友部 守

◆勤務医時代の生命保険
 ・勤務医時代に対策を打っておきたいリスクは次の4点です。

  1、遺族の生活保障

  2、病気・ケガ

  3、老後資金準備

  4、開業資金準備

 

1、遺族の生活保障


 ・ドクターが独身であれば、「お葬式代だけあればよい」といった考え方でも構わないと思います。
  (「保険」に入らないという選択肢もありだと思います。)
 
 ・高額の保障は不要です。

 ・開業など、将来のことも不透明な場合、あまり長期の保障にお金を使うのも問題だと思います。


   以上のことから、下記の3つの選択肢が考えられます。


◎10年あるいは5年という短期の定期保険に加入する。

◎1年更新の勤務先の「グループ保険」に入る。

◎「都道府県民共済」等に加入する。

 

2、病気・ケガのリスク対策

 

・病気やケガに備える保険は「医療保険」です。テレビなどのCMですっかりおなじみかもしれません。

・1日あたりの決められた入院給付金や所定の手術給付金が受け取れるという保険です。

・各保険会社が競って商品開発をしている保険ですので、たとえば 「がん診断給付金」と言っても、その保障内容には違いがあります。

・ご自身が求めている保障内容かどうか、きちんと検討されることをお勧めします。

 

3、老後資金準備を保険で考えた場合の注意点

 

・「老後の資金」づくりは、必ずしも保険商品を利用すべきとは言えません。あくまでも、1つの選択肢を考えてください。

・固定金利で運用されている保険商品はインフレに弱い面があります。

・現在20代の勤務医が60歳を過ぎる頃の貨幣価値など誰にも分かりません。

 

4、「開業資金準備」を保険で考えた場合のポイント

 

 ・「開業資金」づくりは、保険商品だけが選択肢ではありません。あくまでも、1つの方法と考えて頂ければと思います。

 ・固定金利で運用されている保険商品はインフレに弱い面があります。

 ・保険料の支払期間は10年から15年の短期払いで考えます。

 

本日のポイント

 ☆たとえば、「がん診断給付金」の場合

 ・「がん」と一口に言っても、支払いにおいては、「悪性新生物」と「上皮内新生物」で分かれます。
 
 ・一般的に、「悪性新生物」は100%の支払いで、「上皮内新生物」は10%の支払いです。

 ・最近では、「上皮内新生物」でも50%、100%を支払うタイプが発売されています。

 

 ☆医療保険を収入補てんとして考える。

 ・入院が短期化しているので、1日あたりの保険金額を大きく、1回の入院保障期間は短めとするのが現実的です。

 ・日額2万円の医療保険に加入して30日間入院した場合、60万円の給付は心強いです。

 ・日額1万円の医療保険に2本加入する。さらに、保険会社を2社に分けて加入することも、保険会社へのリスクヘッジとして有効です。

 

 ☆保険商品の中では「個人年金保険」の活用が考えられます。


 ・「個人年金保険」は、たとえば60歳以降に受取る年金額や毎月払い込む保険料を決めておいて契約する貯蓄性商品です。

 ・万が一の場合の保障はありません。

 ・基本的に、その時までに払い込んだ保険料が戻されるだけの商品です。

 

 ☆保険商品としては、「終身保険」や「養老保険」、「逓増定期保険」の活用が考えます。

 

 『終身保険』
  ・保険料は短期払いで設定します。
  ・保険料の払込終了時点で100%以上の解約返戻金が準備できます。
  ・必要資金の金額によっては、一部解約でお金を受取り、残りは
   保障としてそのまま続けることも出来ます。

 『養老保険』
  ・満期には掛けた保険料が100%戻ってきます。
  ・必ず満期があるので、お金が必要な時期を一致しない事もある。

 『逓増定期保険』
  ・デメリットとしては、返戻のピークが決まっている。
  ・ピークを外すとお金が減ってしまう。

 



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