複数人に医療法人を承継する際のポイント

複数人に医療法人を承継する際のポイント

2015年01月27日(火)1:56 PM

本日の質問

 

医療法人の理事長です。

子供は3人とも 医師です。私自身 高齢なので 引退を考えており、子供のうち誰かに承継したいと考えています。 

誰に承継させればいいか わかりません。何かいい方法はありませんか。

本日の回答/税理士 吉田正一

 

後継者を1人に絞るより、後継者3人各々に 独立採算性と責任を明確にしながら承継することをお勧めします。


後継者3人各々に承継する方法


・1医療法人で 3医院を 運営する
・3医療法人を 運営する など

 


【1医療法人3医院の場合】

 

概要
・1つの医療法人の中で 本院、分院の計3院で運営する
・医療法人の責任者は 1人(理事長のみ)
・各施設の責任者は 3人(各院長)


独立採算性と責任を明確にする仕組み
・部門別に貸借対照表、損益計算書を見る
・部門別の予算づくり
・各院長は 自院の購買権、人事権を持つ

 

デメリット
・院長の相続が複雑で 相続承継計画が必要

 


相続承継計画のポイント

・出資持分を 理事長候補に集中させるか、各院長に分散するか
・診療所(不動産)を 各院長に移転するか、医師以外の子息へ移転させるか
・公正証書遺言を作成するか 生前贈与により移転する

 

 

【3医療法人3医院の場合】

 

概要
・3つの医療法人で 各1医院づつ運営する
・医療法人の責任者は 各院長(=各理事長)
・各施設の責任者は 各院長


独立採算性と責任を明確にする仕組み
・MS法人が 各医療法人の資金、職員を管理する
・各理事長は 各医療法人の購買権、人事権を持つ



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