個人開業医の退職金準備
2015年02月16日(月)2:46 PM
本日の質問
今年開業しました。
個人開業医にはそもそも「退職金」という考えはないと聞きましたが、何か良い方法はないのでしょうか?
本日の回答/生命保険協会認定FP 相続診断士 友部守
小規模企業共済制度をご存じでしょうか。
小規模企業共済制度は自営業(個人事業主)や社長・役員向けの退職金制度です。
小規模企業共済法に基づき昭和40年に作られた制度で、いわば国が作った「経営者のための退職金制度」と言えます。
退職後に備えて生活資金を積み立てておく共済制度で、国が全額出資している独立行政法人中小企業基盤整備機構が、小規模企業共済法に基づいて運営しています。
小規模企業共済制度は、次のような特徴を備えています。お金を貯めながら節税にもつながる、すぐれものの制度です。
◆ポイント1:退職時に共済金を受取ることができます。
◆ポイント2:共済金は「退職所得扱い」となり、所得税の中で一番低い税率です。
◆ポイント3:掛金は毎月1,000円から70,000円の範囲内で自由に選ぶことが可能で全額所得控除となります。
◆ポイント4:事業資金等の貸付制度が利用できます。地震や台風、火災等の災害時にも貸付を受けることができます。(担保・保証人不要)
もしまだ加入されていないなら、年払いをお勧めします。
例えば12月に1年分の掛金を払えば、支払った年から所得控除が可能になります。
(年払いなら最大84万円です)
この場合、課税所得が1,000万円なら約36万円の節税です。
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