会計のルール
本日の質問
これから開業するので、会計の勉強をしようと思います。会計のルールを教えてください。
本日の回答/税理士 吉田正一
会計のルールとは試算表や決算書に関する 収益、費用、資産、負債のルールです。
会計科目名に慣れるまで、時間がかかるかもしれませんが
・収益とは何か、どういう会計科目が該当するのか、いつ収益が計上されるのか
・費用とは何か、どういう会計科目が該当するのか、いつ費用が計上されるのか
・資産とは何か、どういう会計科目が該当するのか、いつ資産が計上されるのか
・負債とは何か、どういう会計科目が該当するのか、いつ負債が計上されるのか
を最も簡素な中小会計要領という会計ルールに沿って整理していきます。
● 収益とは
保険診療収益、自由診療収益などが該当します。
● 費用とは
売上原価、販売費及び一般管理費、営業外費用などが該当します。
● 売上原価とは
保険診療収益、自由診療収益と 比例的に対応する医薬品費、医療消耗品費、検査委託費などが該当します。
販売費及び一般管理費に該当するのは
人件費(給与、法定福利費、賞与引当金繰入、退職給付引当金繰入など)地代家賃、減価償却費、消耗品費、リース料、交際費など
営業外費用に該当するのは
支払利息、雑損失(現金過不足など)
● 収益、費用のルールは 次の5つです
1.収益は サービス提供時(または商品引渡時)に計上する
2.費用は 収益に対応させて計上する
3.収益と費用は 相殺しない
4.前払の費用、前受の収益は 当期の費用、収益に含めない
5.未払の費用、未収の収益は 当期の費用、収益に含める
● 会計のルールとは
試算表や決算書に関する収益、費用、資産、負債のルールです。
会計科目名に慣れるまで、時間がかかるかもしれませんが
・資産とは何か、どういう会計科目が該当するのか、資産をいくら計上するか
・負債とは何か、どういう会計科目が該当するのか、負債をいくら計上するか
を最も簡素な中小会計要領という会計ルールに沿って整理していきます。
資産として次の会計科目が該当します。
・現金預金(窓口現金、小口現金、普通預金など)
・金銭債権(保険請求債権、窓口未収金、貸付金など)
・棚卸資産(医薬品、医療材料、医療消耗品など)
・固定資産(建物、医療器械、備品、ソフトウェアなど)
資産は 原則 取得価額を計上しますが、資産ごと 取得価額を修正する項目があります。
・貸倒引当金(金銭債権をマイナスする項目)
・商品評価損(時価と取得価額の差額)
・減価償却費(固定資産をマイナスする項目)
取得価額から 貸倒引当金、商品評価損、減価償却費をマイナスする理由は資産として貸借対照表に計上された金額を 時価に近づけることを意味します。
貸倒引当金の金額=金銭債権×法人税法の法定割合、貸倒実績率など
商品評価損の金額=商品の時価-最終仕入原価法による商品原価
減価償却費の金額=固定資産×定率法等の償却率
負債として 次の会計科目があります。
・金銭債務(買掛金、借入金など)
・賞与引当金、退職給付引当金
金銭負債は原則将来支払うべき金額(債務額)で計上します。
● 賞与引当金とは
翌期支給賞与のうち 当期の期間費用として計上すべき金額
賞与引当金=(前期1人あたり賞与額-当期1人あたり賞与額)×期末社員数
● 退職給付引当金とは
退職金規定等に基づき 当期の期間費用として計上すべき金額