病院会計準則を使った人件費管理
2015年02月16日(月)1:46 PM
本日の質問
現在、人手不足の状況にあり、人件費(初任給設定、紹介会社手数料等)は上昇傾向にあります。
病院会計準則を使って人件費管理をするポイントを教えてください。
本日の回答/税理士 吉田正一
● 病院会計準則は 管理会計用の会計基準
病院会計準則は 経営判断に役立たせるための会計基準であり、施設単位で作成します。
● 病院会計準則の医業費用のうち 次の費用が 給与費となります
病院の業務に直接従事する職員(役員含む)に係る
・給料・賞与・賞与引当金繰入・退職給付費用・法定福利費
● 病院会計準則を使った人件費管理のメリット
厚労省等から公表されている病院経営指標は 病院会計準則を適用しているため他の病院の経営指標と自院の経営指標を比較できるようになります。
● 給与費の推移と一緒に見る指標
医業利益率=医業利益÷医業収益 目安6%以上
総資本医業利益率=医業利益÷総資産 目安8%以上
● 費用のバランスを見る指標
材料費比率=材料費÷医業収益 目安20%
委託費比率=委託費÷医業収益 目安5%
● 人件費を見る指標
給与費比率=給与費÷医業収益 目安52%
職員一人あたり医業収益
職員一人あたり給与費
● 医療体制を見る指標
医師1人対入院患者数(1日)=入院患者数(1日)÷医師数 目安6人
医師1人対外来患者数(1日)=外来患者数(1日)÷医師数 目安11人
看護1人対入院患者数(1日)=入院患者数(1日)÷看護数 目安2人
看護1人対外来患者数(1日)=外来患者数(1日)÷看護数 目安3人