人手不足解消策

人手不足解消策

2015年01月28日(水)12:29 PM

本日の質問

職員の確保が難しく、医院運営に不安を感じます。具体的な人手不足の解消策について教えてください。

また長期的な視点で人手不足解消策やどのような効果があるのか教えてください。

 

本日の回答/税理士 吉田正一


人手不足解消は 労務管理だけでなく、財務管理、業務改善からのアプローチからも考える必要があります。


●業務改善による人手不足解消策の例

・QC活動により 業務(=人手)を減らす

・マニュアルにより パートを活用する(=全体の人件費を上げない)
・勤務シフトを適正化する(=全体の人件費を上げない)

 


●労務管理による人手不足解消策の例

・教育訓練により 職員の多機能化を図る
・給与条件を改善して 定着率を上げる
・福利厚生を強化して 定着率を上げる
・職員アンケートにより 嫌な仕事はさせない(=定着率を上げる)

 


●財務管理による人手不足解消策の例

・設備投資により 人手を減らす
・外部委託により 人手を減らす
・予算管理により 人件費の増加を抑える
・原価計算により 過剰サービスを減らす
・分配ルールにより 賃金と業績を連動させる 

 


●その他の人手不足解消策の例

・病医院の良いイメージをつくる
・採用、リクルーティングを強化する

 

手不足解消策の短期的目的は


・今現在の人手不足を解消すること

 


人手不足解消策の長期的目的は


・少ない職員で、安定経営を図る体制をつくること
・退職者を増やさないこと
・人件費を増やさないこと

 

※人件費とは 給与+退職引当金+福利厚生+紹介会社費用+外部委託

 

人手不足解消策の長期的目的が達成されると どの指標が どうなるか
・総資産対営業利益率が向上する
・職員一人あたり営業利益が向上する

 

●総資産対営業利益率が向上するとは
少ない職員で 安定経営を図っていることを意味する

 


●職員一人あたり営業利益が向上するとは
職員の生産性、付加価値が向上していることを意味する

 

●人手不足解消策が うまくいっているかどうか 定期的に追跡する指標
・退職者数
・人件費
・患者件数
・キャッシュフロー



«   |   »

過去の記事

メルマガ購読・解除
医療経営ノウハウ集
   
バックナンバー
powered by まぐまぐトップページへ
Return to Top ▲Return to Top ▲